私たちの仕事
季節と栽培
奥羽山脈の懐に抱かれる岩手県西和賀町。
四季折々の自然が豊かで、夏でも冷涼な気候の高原地帯である一方、 冬には2mを超える積雪があり、一年の約半分が雪に閉ざされてしまう特別豪雪地帯指定地域でもあります。
そういった自然条件を考慮したうえで、一般的に行われている冬期間の栽培は行わず、雪解けの5月から雪が降る11月までの夏期のみに期間を絞った四季なりいちごの栽培をしています。
テロワール
現在のいちごの多くは、作業を効率化するためにヤシ殻などを利用した高設栽培で育てられています。
私たちは西和賀の気象条件、土壌、地形、標高など畑を取り巻く全ての環境条件が特有のいちごの個性を表すという考え方のもと、土耕でのいちご栽培にこだわりつづけています。
手と時間をかけ生物多様性の高い土を育てることで、そこから収穫されるいちごは非常に果実味の強いものとなります。
求めるのは「甘味」ではなく「果実味」
私たちが栽培するのは、一般的な生食特性の高いいちごではありません。
いちごには数多くの品種が存在しますが、私たちは「赤い妖精」という希少な品種を栽培しています。「赤い妖精」はいきいきとした酸味と果実味が特徴で、また果実の内部まで赤くなるという発色性にも優れた品種です。
私たちはパティスリーやジェラートショップからのフィードバックをもとに、クリームや糖分と共にいちごが使われる状況を最初から想定し「酸味」「果実味」「香り」「発色性」に優れた加工特性の高い品種を専門に栽培しています。
加工とフィールド
収穫した新鮮ないちごは、畑に隣接したファクトリーにてすぐさま加工されます。
栽培から収穫・加工・発送までの工程をすべて自社のフィールド内で行うことが可能なので、採れたてのおいしさをそのまま商品に詰め込み、みなさまへお届けすることが出来るのです。